ラスベガス(Lasvegas)

ラスベガスの治安は危険?安全対策と避けるべきエリア

ラスベガスの治安は危険?安全対策と避けるべきエリア

 

ラスベガスの治安は危険?安全対策と避けるべきエリア

「眠らない街」ラスベガス。華やかなカジノや豪華なショー、きらびやかなネオンが輝く街並みは、世界中の観光客を魅了し続けています。しかし、その輝きの裏で「ラスベガスの治安は本当に大丈夫?」「最近、治安悪化はやばいって本当?」といった不安の声を耳にすることも少なくありません。マフィアの噂やホームレスの現状、治安が悪いと言われるダウンタウンの危険エリアなど、気になる情報はたくさんあります。特に夜や深夜のストリップ大通りの治安、女性の一人歩きや子連れ旅行での安全対策は、出発前にしっかり確認しておきたいところです。この記事では、ラスベガスの治安の現状から、ロサンゼルスとの比較、具体的な観光中の防犯対策、安全なホテルエリアや移動手段、さらには夜遊びの楽しみ方やチップの注意点まで、旅行者が知っておくべき情報を網羅的に解説します。トラブル発生時の連絡先も紹介しますので、この記事を読めば、ラスベガスの治安は正しい知識で対策すれば大丈夫だと分かり、安心して旅行の計画を立てられるようになるでしょう。

  • ラスベガスの最新の治安状況と「やばい」と言われる理由がわかります。
  • 地図上で注意すべき具体的な危険エリアと時間帯を把握できます。
  • 旅行シーン別の実践的な防犯対策や安全な行動方法を学べます。
  • 万が一のトラブルに備え、緊急連絡先や対処法を知ることができます。
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ラスベガスの治安はやばい?現状と危険エリア

  • 治安悪化は本当?やばいと言われる理由
  • マフィアの噂とロサンゼルスとの治安比較
  • ホームレスの現状と体験談・口コミの傾向
  • 治安悪い地域マップと危険エリアのダウンタウン
  • ストリップ大通りと夜・深夜の治安

治安悪化は本当?やばいと言われる理由

治安悪化は本当?やばいと言われる理由
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ラスベガスの治安について「悪化した」「やばい」という話を聞くことがありますが、これは本当なのでしょうか。結論から言うと、観光客が訪れる主要エリアは比較的安全ですが、一部の地域や時間帯では注意が必要なのが現状です。治安が悪化したと言われる背景には、いくつかの理由が考えられます。

一つ目の理由として、パンデミック後の経済状況の変化が挙げられます。世界的な観光地であるラスベガスも大きな影響を受け、失業率の上昇などが一部地域の治安に影響を与えた側面があるようです。また、観光客が戻ってくるにつれて、観光客を狙ったスリや置き引きといった軽犯罪が増加傾向にあることも指摘されています。

二つ目に、報道やSNSによる情報の拡散があります。ラスベガスで発生した事件が大きく報道されることで、「ラスベガスは危険な街」というイメージが広まりやすくなっています。もちろん、凶悪犯罪がゼロではありませんが、発生場所は観光エリアから離れた場所であることがほとんどです。旅行者が事件に巻き込まれる可能性は、基本的な注意を払っていれば決して高くはありません。

ラスベガスの治安を正しく理解するポイント

  • 観光の中心地であるストリップ大通りは、警察官の巡回も多く、セキュリティが比較的しっかりしています。
  • 危険と言われるのは、主に観光エリアから外れた一部の地域です。
  • 増加しているのはスリや置き引きなどの軽犯罪が中心で、自分で対策できるものがほとんどです。
  • 「やばい」という情報を鵜呑みにせず、危険な場所と安全な場所を正しく区別することが重要です。

ラスベガス市警の犯罪統計などを見ると、特定の犯罪が増減していることは事実ですが、街全体が無法地帯になっているわけではありません。過度に恐れる必要はありませんが、「海外旅行に来ている」という意識を持ち、基本的な防犯対策を怠らないことが、安全な滞在の鍵となります。

マフィアの噂とロサンゼルスとの治安比較

マフィアの噂とロサンゼルスとの治安比較
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ラスベガスと聞くと、映画の影響で「マフィアの街」というイメージを持つ方もいるかもしれません。確かに、20世紀半ばにはマフィアがカジノ経営に深く関わっていた歴史があります。しかし、現代のラスベガスでは、大手企業がクリーンな形でカジノを運営しており、マフィアが街を牛耳っているという事実はありません。かつての面影は一部の博物館などで語られる歴史の一部となっています。

では、他のアメリカの主要都市と比較してラスベガスの治安はどうなのでしょうか。ここでは、同じ西海岸の主要都市であるロサンゼルスと比較してみましょう。犯罪率のデータは調査機関や年によって変動しますが、一般的な傾向として参考にしてください。

ラスベガスとロサンゼルスの治安比較(一般的な傾向)

項目 ラスベガス ロサンゼルス
凶悪犯罪率 一部エリアで高い傾向が見られますが、観光地は比較的低いです。 エリアによる差が激しく、危険な地域はラスベガス以上に注意が必要とされています。
窃盗・軽犯罪 観光客が多いため、スリや置き引き、車上荒らしは頻繁に発生します。 こちらも観光地や繁華街での窃盗は多く、特に車上荒らしが問題視されています。
観光客の体感治安 ストリップ大通りは夜も明るく人通りが多いため、安全に感じやすいです。 エリアによっては夜間の人通りが少なくなり、不安を感じる場面もあります。
注意すべき点 エリアによる治安の差が明確です。危険エリアに立ち入らないことが重要です。 交通量が多く、運転マナーに関するトラブルも報告されています。広範囲に危険なエリアが点在しています。

※上記はあくまで一般的な傾向であり、個々の地域の安全性を示すものではありません。

この比較からわかるように、ラスベガスもロサンゼルスも、「エリアを選んで行動すること」が安全の鍵である点は共通しています。ラスベガスは観光エリアがストリップ大通り周辺に集中しているため、旅行者にとっては行動範囲を絞りやすく、対策が立てやすい街と言えるかもしれません。一方で、一歩観光地を外れると雰囲気が一変する場所もあるため、油断は禁物です。

ホームレスの現状と体験談・口コミの傾向

ホームレスの現状と体験談・口コミの傾向
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ラスベガスを訪れると、特にダウンタウンエリアやストリップ大通りの歩道橋などでホームレス(路上生活者)の姿を目にすることがあります。温暖な気候のため、アメリカ国内の他の都市から移動してくる人も多いとされています。彼らの多くは観光客に危害を加えることはありませんが、中には精神的な問題を抱えている人や、薬物の影響下にある人もいるため、接し方には注意が必要です。

旅行者の体験談や口コミでよく見られるのは、以下のような状況です。

  • 小銭や食べ物を積極的に求めてくる。
  • 奇声を発したり、独り言を言ったりしている。
  • パフォーマーのようにお金を稼ごうとしている。
  • 歩道に座り込んでいる、または寝ている。

彼らに遭遇した場合、どのように対応すればよいのでしょうか。安全を確保するための基本的な心構えが大切です。

ホームレスに遭遇した際の注意点

  • むやみに目を合わせない:目が合うと、金銭を要求されるきっかけになることがあります。
  • 話しかけられても無視する:相手にせず、そのまま通り過ぎるのが最も安全な対応です。かわいそうに思っても、安易にお金を渡すのは避けましょう。
  • 距離を保つ:彼らがいる場所を避けて歩くなど、物理的な距離を保つことを心がけてください。
  • 夜間や人通りの少ない場所では特に注意:暗い場所や一人でいるときに遭遇した場合は、より一層の注意が必要です。すぐに明るく人通りの多い場所へ移動しましょう。

多くの口コミでは、「何もしなければ、何もしてこない」という意見が大半です。しかし、中にはしつこく話しかけられたり、後をつけられそうになったりしたという体験談も少数ながら存在します。特にダウンタウンのフリーモント・ストリート・エクスペリエンスから少し離れたエリアや、ストリップ大通りから一本入った裏道では、夜間に遭遇する可能性が高まります。危険を感じたら、すぐに近くのホテルやカジノのセキュリティスタッフがいる場所に避難することが賢明です。

治安悪い地域マップと危険エリアのダウンタウン

治安悪い地域マップと危険エリアのダウンタウン
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ラスベガス旅行を安全に楽しむためには、事前に治安が良くないとされるエリアを把握しておくことが非常に重要です。ラスベガスは観光エリアと危険なエリアが比較的はっきりと分かれています。以下に、特に注意が必要なエリアを挙げます。

最も注意すべき危険エリア:ダウンタウンの東側・北側

ラスベガスの危険エリアとして最もよく名前が挙がるのが、ストラトスフィアタワー(現:ザ・ストラット)より北のエリアと、ダウンタウン(フリーモント・ストリート周辺)から東側のエリアです。「Naked City」と呼ばれる地域などが有名ですが、観光客が興味本位で立ち入るべき場所ではありません。これらの地域は、薬物取引やギャング関連の犯罪が発生するリスクが高いとされており、昼夜を問わず避けるべきです。レンタカーで移動中に道に迷って入り込んでしまわないよう、ナビゲーションをしっかり確認しましょう。

観光客が注意すべき具体的な危険エリア

  • ザ・ストラット(The STRAT Hotel)より北のラスベガス・ブルバード:ストリップ大通りはザ・ストラットを境に北側の雰囲気が大きく変わります。このエリアのモーテルなどに宿泊するのは避けた方が無難です。
  • フリーモント・ストリート・エクスペリエンス周辺の裏通り:アーケードで覆われたメインストリートは観光客で賑わっていますが、一本東や北の通りに入ると急に人通りが少なくなり、危険な雰囲気が漂います。夜間にこの周辺を歩き回るのは非常に危険です。
  • イースト・ラスベガス:ダウンタウンからさらに東に進んだ住宅街エリアも、地元の犯罪率が高い地域として知られています。観光で訪れることはまずありませんが、注意が必要です。

一方で、観光客が主に訪れるストリップ大通り(南端のマンダレイ・ベイから北端のザ・ストラットまでの間)や、フリーモント・ストリート・エクスペリエンスのアーケード内は、夜でも多くの観光客と警察官がいるため、比較的安全に行動できます。ただし、「安全なエリア」の中でも危険は潜んでいることを忘れてはいけません。次の項目で詳しく解説します。

ストリップ大通りと夜・深夜の治安

ストリップ大通りと夜・深夜の治安
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ラスベガスの心臓部である「ストリップ大通り」は、有名ホテルやカジノが立ち並び、24時間眠らない華やかなエリアです。昼間はもちろん、夜もネオンが輝き、世界中からの観光客で溢れかえっているため、アメリカの他の都市と比べても夜間の体感治安は良いと言えるでしょう。

しかし、「人が多い=安全」と考えるのは早計です。観光客が集まる場所は、それを狙う軽犯罪者にとっても格好の仕事場となります。特に夜から深夜にかけては、アルコールが入る人も多くなり、注意力が散漫になりがちです。ストリップ大通りで注意すべき点は以下の通りです。

ストリップ大通りでの注意点

  • スリ・置き引き:人混みの中や、ショーに夢中になっている時、カジノで遊んでいる時などが狙われやすいです。バッグは体の前に抱える、貴重品はポケットに入れないなどの基本対策を徹底しましょう。
  • 客引き・勧誘:ショーのチケットやツアーを格安で提供すると言って近づいてくる客引きには注意が必要です。中には詐欺的なものや、別の場所に連れて行こうとする悪質なケースもあります。正規のチケットカウンター以外での購入は避けましょう。
  • キャラクターとの写真撮影:アニメのキャラクターなどの着ぐるみを着た人たちが写真撮影を求めてきますが、撮影後には高額なチップを要求されます。相場がわからずトラブルになることも多いので、興味がなければはっきりと断りましょう。
  • 偽の僧侶:僧侶のような格好をして、お守りのようなものを無理やり渡してきて寄付を要求する手口も報告されています。受け取らずに無視してください。

深夜になると、ストリップ大通りでも人通りは少なくなります。特にホテルの敷地から離れた歩道や、ホテル間の連絡通路、歩道橋の周辺などは警戒が必要です。深夜に移動する場合は、一人歩きを避け、タクシーやライドシェアを利用するのが賢明です。大通りから一本裏の道に入ると、急に暗く危険な雰囲気になるため、絶対に近道しようなどと考えないでください。ラスベガスの夜を安全に楽しむためには、常に大通り沿いの明るく人が多い場所を選んで行動することが鉄則です。

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旅行前に知るべきラスベガスの治安対策

  • 観光中の防犯対策と犯罪手口・対処法
  • 女性の一人歩き・女子旅と子連れの安全対策
  • 安全なホテルエリアと比較的安全な移動手段
  • 安全な夜遊びの楽しみ方とチップに関する注意点
  • トラブル発生時の連絡先と知っておくべきこと

観光中の防犯対策と犯罪手口・対処法

観光中の防犯対策と犯罪手口・対処法
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ラスベガス観光を心から楽しむためには、事前の防犯対策が欠かせません。観光客が狙われやすい犯罪手口を知り、適切な対処法を身につけておきましょう。基本的なことばかりですが、海外での「万が一」を防ぐためには徹底することが重要です。

ラスベガスで実践すべき基本防犯対策

  • 貴重品の管理:パスポートや多額の現金はホテルのセーフティボックスに保管します。持ち歩く現金は必要最低限にし、クレジットカードをメインに利用しましょう。
  • バッグの持ち方:バッグは必ずチャックが閉まるものを選び、体の前で抱えるように持ちます。リュックサックは人混みでは前に抱えるのが安全です。レストランやカジノの椅子にバッグをかけたままにするのは絶対にやめましょう。
  • 「ながらスマホ」は避ける:スマートフォンを見ながら歩いていると、周囲への注意が散漫になり、スリや衝突の格好の標的になります。地図を確認する際は、一度立ち止まって壁際など安全な場所で行ってください。
  • 知らない人からの誘いには乗らない:「良い儲け話がある」「安くショーが見られる」など、うまい話を持ちかけてくる人にはついていかないでください。日本語で親しげに話しかけてくる場合も油断は禁物です。
  • 飲食物から目を離さない:バーやクラブなどで、飲み物を置いたまま席を離れないようにしましょう。睡眠薬などを混入される「デートレイプドラッグ」の被害も報告されています。

万が一、犯罪被害に遭ってしまった場合は、パニックにならず冷静に行動することが大切です。まずは身の安全を最優先に確保してください。

犯罪被害に遭った場合の対処法

  1. 身の安全を確保する:犯人が近くにいる場合は、すぐにその場を離れ、ホテルや店舗の中など安全な場所に避難します。
  2. 警察に連絡する:緊急の場合は「911」に電話します。英語に自信がなくても、「Japanese, please」と伝えれば通訳サービスを利用できる場合があります。緊急でない盗難の場合は、最寄りの警察署でポリスレポート(盗難証明書)を作成してもらいます。これは海外旅行保険の請求に必要となります。
  3. カード会社・携帯電話会社に連絡:クレジットカードやスマートフォンが盗まれた場合は、すぐに利用停止の手続きを行いましょう。
  4. 日本国総領事館に連絡:パスポートを盗まれたり、重大な事件に巻き込まれたりした場合は、管轄の日本国総領事館に連絡して指示を仰ぎます。

備えあれば憂いなしです。これらの対策と対処法を頭に入れておくだけで、安心してラスベガス観光に臨むことができます。

女性の一人歩き・女子旅と子連れの安全対策

女性の一人歩き・女子旅と子連れの安全対策
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女性の一人旅や友人同士の女子旅、また小さなお子様を連れた家族旅行では、一般的な防犯対策に加えて、さらに注意すべき点があります。ターゲットにされやすい立場であることを認識し、より慎重に行動することが求められます。

女性の一人歩き・女子旅での追加対策

華やかなラスベガスは女性グループにとっても魅力的な旅行先ですが、その分、注意も必要です。特に夜間は以下の点を強く意識してください。

  • 夜間の一人歩きは絶対に避ける:たとえストリップ大通りであっても、深夜に一人で歩くのは非常に危険です。ホテルから近くのコンビニへ行く短い距離でも、複数人で行動するか、タクシーなどを利用しましょう。
  • 過度な露出は控える:ファッションは自由ですが、特に夜の街では、過度に肌を露出した服装は不要な注目を集め、トラブルの原因になることがあります。TPOに合わせた服装を心がけましょう。
  • しつこいナンパは毅然と断る:バーやカジノで親しげに話しかけてくる男性もいます。少しでも怪しいと感じたり、不快に思ったりした場合は、はっきりと「No, thank you.」と伝えてその場を離れてください。
  • ホテルの部屋の安全確認:部屋に入ったら必ずドアの鍵とチェーンをかけましょう。誰かが訪ねてきても、ドアスコープで確認するまで安易にドアを開けないでください。

子連れ家族旅行での安全対策

カジノのイメージが強いラスベガスですが、近年はシルク・ドゥ・ソレイユのショーやホテルのプールなど、家族で楽しめるアトラクションも豊富です。お子様の安全を守るために、以下の点に注意してください。

  • 絶対に子供から目を離さない:人混みの中では一瞬で子供を見失ってしまう可能性があります。手をつなぐ、迷子札を身につけさせるなどの対策を徹底しましょう。
  • カジノフロアの立ち入り制限:ネバダ州の法律により、21歳未満はカジノフロアへの立ち入りが禁止されています。通路として通り抜けることは許可されていますが、立ち止まることはできません。子供を連れてスロットマシンの前で待つ、といった行動は厳禁です。
  • ホテルのベランダや窓からの転落注意:高層ホテルが多いため、子供がベランダや窓に近づかないよう常に注意を払いましょう。
  • 水分補給と休憩:夏場のラスベガスは猛烈な暑さになります。子供は大人よりも熱中症になりやすいため、こまめな水分補給と、涼しい屋内での休憩を計画的に取り入れることが大切です。

安全なホテルエリアと比較的安全な移動手段

安全なホテルエリアと比較的安全な移動手段
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ラスベガス滞在の安全性を大きく左右するのが、ホテルの立地と移動手段の選択です。どこに泊まり、どう移動するかを計画的に選ぶことで、多くのリスクを回避できます。

比較的安全なホテルエリア

宿泊先を選ぶなら、ストリップ大通りの中心部が最もおすすめです。特に、ベラージオ、シーザーズパレス、コスモポリタンなどがある中心エリアは、夜でも人通りが多く、比較的安心して歩ける範囲が広いです。これらのホテルはセキュリティも厳重で、宿泊者以外の出入りも管理されているため、ホテル内での安全性も高いと言えます。

宿泊を避けた方が良いエリア

  • ザ・ストラットより北のエリア:前述の通り、このエリアは治安が悪化するため、価格が安くても避けるのが賢明です。
  • ストリップ大通りから離れたモーテル:大通りから一本、二本と離れるだけで、周辺の環境は大きく変わります。料金の安さだけで選ぶのは危険です。
  • ダウンタウンのメインストリートから外れたホテル:フリーモント・ストリート周辺にもホテルはありますが、メインのアーケードから離れた場所は夜間の安全性が低くなります。

安全な移動手段の選び方

ラスベガス内の移動は、目的地や時間帯に応じて最適な手段を選ぶことが重要です。

移動手段 メリット デメリット・注意点
徒歩 ストリップ沿いのホテル間など、近距離の移動に便利。無料で景色も楽しめる。 夏場は熱中症に注意。夜間や裏道は危険。思った以上に距離があることも。
タクシー ホテルや空港の乗り場から乗れば安全性が高い。メーター制で料金が明瞭。 流しのタクシーは少ない。ラッシュアワーは渋滞に巻き込まれやすい。
ライドシェア (Uber/Lyft) アプリで手軽に呼べて、料金も事前に確認できる。タクシーより安いことが多い。 乗車場所が指定されている。偽のドライバーに注意し、アプリでナンバーを確認する。
ラスベガス・モノレール ストリップ大通りの東側を走り、渋滞を避けられる。安全でクリーン。 駅がホテルの裏手にあることが多く、駅までの道のりが暗い場合がある。
路線バス (Deuce/SDX) 料金が安く、24時間運行している。ストリップとダウンタウンを結ぶ。 深夜は乗客の層が変わり、不安を感じることも。スリに注意が必要。

短距離であっても、夜間や荷物が多い場合はタクシーやライドシェアを利用するのが安全です。特に女性や子連れの場合は、無理せず安全な移動手段を選びましょう。

安全な夜遊びの楽しみ方とチップに関する注意点

安全な夜遊びの楽しみ方とチップに関する注意点
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「眠らない街」ラスベガスでは、カジノ、ショー、クラブ、バーなど夜のエンターテイメントが最大の魅力です。しかし、夜の解放的な雰囲気は、時にトラブルの引き金にもなります。安全に夜遊びを楽しむための心得と、日本人旅行者が戸惑いがちなチップの注意点について解説します。

夜のエンターテイメントを安全に楽しむコツ

  • お酒は自分のペースで:無料のカクテルサービスがあるカジノでも、飲み過ぎは禁物です。判断力が鈍り、スリや詐欺の被害に遭いやすくなります。自分の限界を知り、節度を持って楽しみましょう。
  • カジノでの貴重品管理:ゲームに熱中していると、手元の貴重品への注意が疎かになりがちです。多額の現金を見せびらかしたり、高価な時計を身に着けたりするのは避け、チップ(カジノ用のコイン)や手荷物は常に目の届く範囲に置いてください。
  • 知らない人からのドリンクは断る:バーやクラブで親しくなった人からドリンクをご馳走するという申し出があっても、安易に受け取らないようにしましょう。万が一の事態を避けるため、自分で注文し、バーテンダーから直接受け取るのが最も安全です。
  • 帰りの足を確保しておく:ショーやイベントが終わる深夜は、タクシー乗り場が長蛇の列になることがあります。事前にライドシェアを予約しておくか、時間に余裕を持って行動計画を立てておくとスムーズです。

チップに関する注意点とトラブル回避法

アメリカのチップ文化は、サービスに対する感謝の気持ちを表す重要な習慣です。しかし、相場を知らないと過剰に支払ってしまったり、逆に少なすぎて気まずい思いをしたりすることがあります。チップ関連のトラブルを避けるために、基本的な相場を覚えておきましょう。

  • レストラン:会計の15%~20%が目安です。請求書に「Gratuity」や「Service Charge」が含まれている場合は、二重に支払う必要はありません。
  • バーテンダー:ドリンク1杯につき1~2ドル程度が一般的です。
  • カジノのウェイトレス:無料のドリンクを運んできてくれた際に、1~2ドルを渡すのがマナーです。
  • ホテルのポーター・ベルマン:荷物1個につき1~2ドル。
  • ハウスキーピング(部屋の清掃):1泊あたり2~5ドル程度を、毎朝枕元などに置いておきます。

チップで高額紙幣を渡してお釣りを要求するのはマナー違反とされています。常に1ドルや5ドルといった小額紙幣を用意しておくとスマートに対応できます。チップを強要されたり、法外な額を要求されたりした場合は、毅然とした態度で断り、必要であればホテルのスタッフや警察に助けを求めましょう。

トラブル発生時の連絡先と知っておくべきこと

トラブル発生時の連絡先と知っておくべきこと
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どれだけ注意していても、予期せぬトラブルに巻き込まれる可能性はゼロではありません。万が一の事態に備え、緊急時の連絡先と基本的な対処法を知っておくことは、海外旅行における最大の「お守り」になります。

緊急時の連絡先

【緊急連絡先リスト】すぐに連絡できるようメモしておきましょう

  • 警察・消防・救急車:911日本でいう110番と119番を兼ねています。命に関わる緊急事態、犯罪に遭遇した際に使用します。公衆電話からでも無料でかけることが可能です。
  • 在ラスベガス日本国総領事館 (Consulate-General of Japan in Las Vegas):パスポートの紛失・盗難、事件・事故に巻き込まれた、逮捕されたなど、重大なトラブルの際に相談できます。電話番号: +1-702-463-5900

    (参照:在ラスベガス日本国総領事館公式サイト

  • クレジットカード会社(紛失・盗難デスク):カードをなくした場合は、すぐに連絡して無効化手続きをしてください。カードの裏面や旅行案内に記載されている緊急連絡先を控えておきましょう。

パスポートを紛失・盗難された場合

パスポートを失くした場合、まず最寄りの警察署で紛失・盗難届を提出し、「ポリスレポート」を発行してもらいます。その後、日本国総領事館に連絡し、再発行または「帰国のための渡航書」の発給手続きを行います。手続きには戸籍謄本(または抄本)や写真が必要になるため、事前にコピーやデータを準備しておくとスムーズです。詳しくは総領事館の指示に従ってください。

病気やケガをした場合

アメリカの医療費は非常に高額です。渡航前に必ず海外旅行保険に加入しておきましょう。保険会社の提携病院であれば、キャッシュレスで治療を受けられる場合があります。まずは保険会社のサポートデスクに連絡し、最寄りの病院や手続きについて指示を仰ぐのが一般的とされています。軽度の症状であれば、ドラッグストア(CVS/pharmacyやWalgreensなど)で薬を購入することも可能です。

ラスベガスの安全に関する最新情報は、外務省の海外安全ホームページでも確認できます。渡航前には一度目を通しておくことをお勧めします。(参照:外務省 海外安全ホームページ

まとめ:ラスベガスの治安は対策すれば大丈夫

ラスベガスの治安について、様々な角度から解説してきました。最後に、安全な旅行にするための重要なポイントをまとめます。これらの点を心に留めておけば、ラスベガスの魅力を最大限に満喫できるはずです。

  • ラスベガスの治安は「やばい」わけではなく、危険なエリアと安全なエリアが比較的はっきりしています。
  • 観光の中心地「ストリップ大通り」は比較的安全ですが、スリや置き引きなどの軽犯罪には常に注意が必要です。
  • 最も注意すべき危険エリアは「ザ・ストラットより北」と「ダウンタウンの東側・北側」で、絶対に立ち入らないでください。
  • 現代のラスベガスにマフィアはおらず、クリーンな企業によって運営されています。
  • ホームレスに遭遇しても、目を合わせず、関わらないのが最も安全な対処法です。
  • 夜間や深夜は、たとえ短距離でも一人歩きを避け、タクシーやライドシェアを利用するのが賢明です。
  • 女性は過度な露出を避け、しつこい誘いには毅然とした態度で断ることが大切です。
  • 子連れ旅行では、人混みで子供から目を離さず、21歳未満はカジノフロアに立ち入れないルールを厳守しましょう。
  • 宿泊はストリップ大通りの中心部にある、セキュリティのしっかりした大手ホテルを選ぶと安心です。
  • 貴重品はホテルのセーフティボックスに預け、多額の現金を持ち歩かないようにします。
  • カジノやバーではお酒を飲み過ぎず、自分の手元にある飲み物以外は口にしないようにしましょう。
  • チップの文化と相場を事前に理解し、トラブルを避けるために小額紙幣を準備しておくと便利です。
  • 緊急連絡先「911」と「在ラスベガス日本国総領事館」の連絡先は、必ず控えておきましょう。
  • 万が一の病気やケガに備え、海外旅行保険への加入は必須です。
  • ラスベガスの治安は、正しい知識を持ち、基本的な防犯対策を徹底すれば、十分に安全に楽しむことが可能です。

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